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ちょっと久々の雑記。
たまったビデオの整理したり、読書したりしてました。

ビデオはHDDなのだけど、いい加減空き容量がなくなって、ここんとこは、見ては即消しという状態。
ま、ガンダムSEEDデスティニーとかが、低画質とは言え、全部残ってるもんなあ(^^;
んなわけで、要らんやつをばしばし削除。
そんな合い間に、映画「解夏」とドラマ「天使の梯子」を見たり。録画したの、1年とか半年も前だよ…。
どっちも原作は小説で、読んだことがある。
「解夏」は、映画公開時のWebページを見て、気になってたのだけど(だから、本も読んだのだけど)。もっと落ち着いて、話に入り込んで見るべきだった、と後悔。せかせかした気持ちで見たら、うまく浸れなかった。石田ゆり子さんは綺麗だなあ。
「天使の梯子」は、夏姫役の女優さんが、イメージにぴったりだった。聡明そうで、そこそこ気が強そうで、でも時折見せる弱さや繊細さとのバランスがいい感じ。
男優陣は…うーむ。若いほうの男は、私の趣味じゃない。昔の男は…うーん、このドラマ単独で見てたらどうだったかは分からんけど、映画の彼の成長後かと思うと「嘘だろ!?」って感想しか出てこない(^^;
や、なんかひどいこと言ってますが、話分かってても途中泣きそうになったんで、いいドラマでしたよ、多分。
映画「天使の卵」は見てないんですけどね。春妃先生の髪が長過ぎる!って、そんなことが気になってたり…。

読んでた本は、DS新刊に引き続き、というか、読み返したくなって引っ張り出して来た「青の聖騎士伝説」。
そのページ半ばで、「おいしいコーヒーのいれ方」の最新刊が出たので購入、でも前の巻、買ったのに読んですらないのを思い出し、そっちから読む、とかしてた(本買うたびに、そんなんばっか(^^;)。いえ、前の巻は、Web連載でざっと読んでたので…ごにょごにょ。
村山さんは、直木賞作家さんなのに、ライトノベルを見捨てないというか見限らないというか、作品や読者に愛情が感じられてよいです。

私信ー。
バトンありがとうございます。のちほど答えます!

>Yさま
ちょっと前ですけど、私信、私宛て…ですよね?
大丈夫、いつでもおっけーですから、どうぞ気に病まないでっ。祭りのあとだろうと、数ヶ月あとだろうと気にしません。

>M隊長
うお、掲示板気付かれてたのですね。いやもう、楽しようと簡単に借りたら、かえって面倒でイライラしてきてたので。自分のためです(笑)。
なんと、お仕事復帰!? すごいです、頑張って下さいー(バリバリバリ・笑)


続きは、DS新刊読んでたら思い付いた話。つか、こんなんだったらいいよなあ、という妄想。
ネタバレですので、読まれる方はご注意を。

※DSIIの9巻、p.112 l.6の直後からの話となってます。










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海猫荘の受付前。
再会と初対面の挨拶を、ひとまず終えたデュアンたち。
「デュアンなら顔パス、っていきたいところなんだけど、いちおう宿帳書いてもらえるかしら?」
と恐縮しながら言うドロシーに
「もちろん、いいですよ」
デュアンは笑顔で答えて、共に受付のカウンターへと歩み寄った。

クレイ・ジュダとランドは、そんな二人の様子を見守っていた。
宿帳にペンを走らせるデュアンの手元を覗きつつ、ドロシーが「うーん、三人よねえ、うちには三人部屋はなくて……」と言っているのが聞こえる。
二部屋ってことになりそうだな、とランドが思ったところへ、
「部屋割りはくじで決めよう。デュアンを、ひとり部屋にしてやってくれ」
クレイ・ジュダが、顔は二人に向けたまま、小声で言った。
ランドも顔を動かさず、目と眉だけを動かしてクレイ・ジュダを見やった。
苦笑交じりの声が続く。
「本人が自覚してるかどうかは分からないが、おれたちにかなり気を遣っているようだからな。そんな必要はないのに」
なるほど、懐かしい宿でくらいゆっくりのびのび休ませてやろう、ってことか。が、そう申し出たところで、素直に首を縦に振るようなデュアンじゃねえ……、と。
クレイ・ジュダの意図するところを理解したランド。荷物の中からくしゃくしゃのメモ用紙を取り出し、手早くくじを作りながら、デュアンとクレイ・ジュダ、どっちのほうが気ぃ遣いか分かったもんじゃねえな、と、こちらも苦笑を浮かべるしかなかった。

「おい、デュアン!」
ランドが声をあげると、カウンターの二人は顔を上げた。
「部屋、くじ引きで決めようぜ。恨みっこナシだ。おめえから引けよ」
「いえ、おれは二人部屋のほうで構いませんから、お二人だけでくじを……」
とのデュアンの言葉を遮って、ランドが小さく折りたたまれた紙が三つ載った手のひらをぐい、っと突き出す。
有無を言わせぬ雰囲気に、デュアンは、その中から一つつまむしかなかった。
「あ……」
開いた紙を見て、デュアンは目を見開く。
「ひとり部屋、です」
デュアンに続いてくじを引いたクレイ・ジュダは、ちらっと紙に目をやると「二人部屋だ」と言った。
「つーことは、残ったこれも二人部屋、と」
ランドが最後のくじを開いて、こちらに向ける。紙には「二人部屋」の走り書き。
「け、デュアン、ラッキーだったな」
ランドが言うと、デュアンは慌てて
「で、でも、おれ下っ端なのに、そんなひとり部屋だなんて、やっぱり申し訳ないんで」
と辞退しようとした。
「くじ引きで公平に決めたんだから、いいんだよ」
とクレイ・ジュダが言うと、
「そうそ、恨みっこナシ、っつったのはこっちなんだから。ま、おれは、もっと別の機会で運を使うさ」
ランドも、にやっと笑いながら、足元の荷物を持ち上げた。

ちょっとここで待ってて、とドロシーに引き止められたデュアンを置いて、クレイ・ジュダとランドは先に部屋へと向かった。
「あんなもんでよかったかい?」
ポケットの中から、先ほどのくじを取り出しながら、ランドが聞いた。
くじは二つ。折りたたまれたままの一枚を開くと、そこには「一人部屋」と書かれていた。
そこに、さっきデュアンに向かって開いて見せた「二人部屋」の紙を載せた。
「上等だ」
クレイ・ジュダも懐から紙を取り出して、ランドに手渡す。もちろん、紙の上の文字は「一人部屋」。
ランドは、三枚の紙をくしゃくしゃに丸めると、通路のゴミ箱に放り込んだ。

このとき。
クレイ・ジュダもランドも、知る由もなかった。
二人の思いやりが、デュアンの変調にいち早く気付く機会を、不幸にも失わせてしまったことを。
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脳内で繰り広げられてる会話を言葉にするのは、難しいですね…
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「フォーチュン・クエスト」©深沢美潮/迎夏生/角川書店/メディアワークス
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